暮らしのルール
暮らしのルールを決めておく
二世帯住宅は生活スタイルの異なる世帯が同居するわけですから、親子間であってもルールは作っておく必要があります。
団地に住んでいたり、町内会に加入していると、月に1回の掃除とか資源ごみのこととかいろんなルールがあります。このルールを家庭内で設けることが大事であると思います。
「偶数月のゴミ出しは私たちがするから、お父さんたちは奇数月ね!」とか、「戸締りは基本私たちがするけど、外泊の時はよろしくね!」など、口頭で決めるほうがかしこまってしまわないのでいいでしょう。
「来客があったときは私が出るから!」とか、暗黙でもいいので決めておくと、バタバタしたり気分を害したりしないでしょう。
掃除、洗濯、食事などの家事も、できれば分担するほうがいいです。ただ、洗濯については、下着など気にされる方は別々にすることもあります。そうなれば、洗濯スペースがもう1か所必要になるかもしれません。
場合によっては、冷蔵庫ももう一つ必要になることもあるでしょう。となれば、サブキッチンのスペースも?
お互いプライベートは確保しつつ同居することが最低条件ですので、譲れないところは譲らないことも必要です。
こういうルールも計画の際に大まかでもいいので決めておくと、間取り作成の際に参考になります。
二世帯住宅の間取りも深く考えれば難しくなりますが、ラフプランからスタートして、詳細はそのあとに、というスタンスがいいと思います。100%を目標にしますが、70~80%の要望が通ればOKと思います。
PS.
最近、二世帯住宅でも、完全に2所帯の造りの間取りを希望される方も多くなっています。
経済的なことだけで割り切っているわけではないのでしょうが、自分たちの子供たちのことなども考えると、生活を共にする本来の二世帯住宅スタイルのほうがいいような気はしますが・・
子世代のわがままを100%通しているように感じるのはわたしだけでしょうか?
二世帯住宅のメリット
二世帯住宅のメリット その2
二世帯住宅は、経済的なことのみでなく、ほかの面でもいいことがあります。
まず、二世帯住宅を計画するときに考える方が多いのが、子供の面倒を見てもらえる、ということではないでしょうか?
夫婦共稼ぎの方は不可欠な要素でもあります。
外出や旅行に行く時の留守番も気軽に頼めるので、安心です。
次に言えるのが、食事や洗濯などの家事も、分担することで楽になることです。
当番制にしたり、決まり事を作ることで、お互い遠慮しないで自分のことができるというメリットがあります。
そのほかに、料理を教えてもらったり、着付けを教えてもらったりなどもあります。身近にいるといろんなコミュニケーションが取れます。
親の世代の考え方などを聞いてみると参考になるところも多くあると思います。
これらのことは、二世帯同居の大きなメリットといえます。
慣れてしまうと、メリットを感じなくなってしまいがちですが、はたから見ると、二世帯住宅は「隣の芝生」みたいに見えるものです。
二世帯住宅のデメリット
二世帯住宅のデメリット
二世帯住宅はいいことばかりではありません。
いろんなデメリットもあります、というよりも、考え方ひとつで逆にできることもありますが・・・
まず考えられることが、生活時間の違いです。
親の世帯は早寝早起きで、子の世帯はそうではないことが多くあるようです。食事や入浴などの日常生活に時間のずれが起こりやすくなります。
そのことで、意見のくい違いによる不快感や、お風呂のお湯の沸かし直しなどによる光熱費のアップなど不都合が生じてきます。
次に、しつけのことです。
よくあることですが、子供(孫)のしつけについて、親(祖父母)が「昔はこうではなかった。」などとあれこれ口出しをします。
孫に「くそばばぁ」などとののしられたりすると、矛先は嫁に向かいます。
嫁姑の関係にあるときは特に、嫁が大変ストレスを感じることになります。
3つ目に、プライバシーの問題があります。
2階建てになると、1階が親世帯、2階が子世帯になることが多いです。2階で子供が遊ぶと1階の親世帯はうるさく感じます。
将来の建物の使い方など考えると、二世帯住宅のデメリットの要素はほかにもありますが、これらのことは話し合いで解決できたり、2階の床の音はマットを敷くなりの対策で緩和できたりします。
デメリットを逆手にとってコミュニケーションをはかって、二世帯が仲良くやっていけるといいと思います。